岩櫃山の南、吾妻川の対岸に生原(おいばら)という地区がある。ここにしだれ桜があるらしい。花の季節ではないけれど見てみたい。ここは、坂上に行く道と並行しているのだが、町道なので交通量も少なく、静かなところです。何度か歩いたことがあります。でも、枝垂桜は気が付きませんでした。町道沿いではなく、少し入った農道沿いだからです。工事中の上信道から生原への道に入るとすぐに耕作放棄の田にセリが一面に花を咲かせていました。
この地区のいいところは、耕作していない田畑もきれいに草刈していることです。とても気持ちがいい。農地も林地も同じで、人の手を入れているところは、その地区全体の印象をとてもよくすると思います。大変なことですが住んでおられる方たちも気持ちいいだろうし、健全な山里を思わせます。
洗車している奥様に道を尋ねてすぐわかりました。小さな公園になっています。遊具もいくつかあります。近寄ってみると、結構迫力と威厳を感じさせます。
かなり太く、東側に大きく洞があります。
西側から覗くと東の光が見えます。
根張りはしっかりして堂々としています。幹肌はいかにも古木を感じさせます。
西隣にもう一本桜がありました。こちらはしだれではないようです。
離れた町道から見ると、一層立派に見えます。花のころに、ぜひまた来ようと思いました。
農道から町道に出る直前に双体道祖神が二つ並んでいました。これも道からちょっとだけ中に入っているので今まで気づかずにいました。新しい発見があって、楽しい散歩です。この鉄塔は以前のブログで厚田発電所への水路途中のサイホンのあったところにつづく送電線です。温川の向こうにその場所が見えます。
双体道祖神が野辺に二つも並んでいるのはうれしいですね。風化で詳しいことは判りません。左の石碑になにやら文字がありますが達筆すぎて判りません。真ん中の飾りものはこの正月ころのものでしょうか。
町道を下ってゆくと、セリのあった田の少し上にイノシシがいました。いくら静かな山里といっても昼間、それに私のいることなどまったく気にしている様子がありません。それにしても痩せています.人の立場で考えると、夏はいくらでも餌があるように思いますが、自然に生きる動物は意外と餌が少ないのです。一月くらいまえには、桑の実がありましたがこれから秋まで実りはありません。好物のミミズはそれだけでは十分ではないでしょう。畑にはどこも電気柵があるし。
道沿いに珍しいオレンジ色系のオイランソウが畑で咲いていました。
家に帰ったらユリがまた花数を増していました。