花オクラ(トロロアオイ)が咲きました。15cm位の大きな花は、淡い黄色で、花弁はちりめんのように、細かくしわしわに波打っています。もうずいぶんまえに友人から種をもらってから、毎年こぼれ種で花の少なくなってきたシーズンを彩っています。なんといっても花が図抜けて大きいので存在感があります。しかしそれでいて可憐さを感じさせるのです。
トロロアオイというのが正式な和名のようですが、これではどちらかというと手漉き和紙を連想してしまい、可憐な黄色い花を思い浮かべるのは難しいようです。野菜のオクラの花に似ていますが、大きさが大きく違います。オクラだってきれいな花ですが、この花オクラには負けます。
花をサラダにしたり、酢の物にすることは皆さんよくご存知のようです。一日花で夕方にはしぼんでしまうので売り物にはなりません。自分で栽培していないと食べるのは難しいようです。
食べてみました。写真の二つの花はすでに私のおなかに納まりました。味は、まったく自己主張がありません。春のコゴミと同じです。日本の高級食材は似ていますね。よくかむと少しぬめりを感じさせます。酢の物のほうがよいかもしれません。ぬめりは根のほうに多いようです。根から抽出したもので和紙やそばのつなぎにするのですね。花のほうにはフラボノイドがたくさん含まれているようです。フラボノイドはポリフェノールですね。抗酸化作用でよく知られています。夏に咲く花ですから、花も紫外線から自分の身体を守らなくてはいけませんから、花にたくさんポリフェノールが含まれているというわけです。
花オクラは花は食材になりますが、実はオクラのようには食べられません。茎や実は細かくて堅い毛というか、トゲがあります。冬に枯れた茎を持ってうっかり抜こうとすると手はトゲだらけになります。
花オクラと一緒にきょう咲いたのはツルバキアです。これは、花オクラと違って小さな花ですが、とても可憐なよい花です。
とても細かい花のあじさい。ガクアジサイの回りのガク(装飾花)をとってしまったように見えます。
きのうからイスを作っています。きょうはホゾやホゾあなの加工をしました。明日はイスの形になるでしょう。塗装はあさってかな。
出来がよかったら、あちこちに嫁入りさせようかなと‥。