知人の山小屋のシンボルツリーが枯れてしまったので何かオブジェでも乗せてみたいと思ったのです。そこでいわゆるいろんな動物を組み合わせたトーテムポールを考えますが、それでは枯れた木をいかすことができないのです。本を見ていたら木の上にワタリガラスをのせたトーテムポールがありました。これだ!と思いました。ワタリガラスというのは広く北半球に分布するありふれたカラスですが日本列島ではほとんどお目にかかれません。詳しいことは私も判りませんが北米西海岸のインディアンは、かつてトーテムポールの文化を持ち、創世神話の対象としてワタリガラスを大切にしているようです。本の写真を参考に私流のワタリガラスのトーテムポール作りにかかりました。いつものことですが、丸太を縦に半分にして片側でカラスの体を、もう半分で翼になる板を取ろうというわけです。縦に半分にするのは年輪の中心が材料の中にあると乾燥後割れてしまうからです。
こんな感じになりました。適当に作ったのですが、体長は53㎝、両翼は40㎝でした。これはまだ外形だけです。トーテムポールですからリアルであるよりスピリチュアルさが大切です。原住民の人たちは黒、赤、水色、白が多く、黄色、緑が少し使われるようです。それぞれの色にどんな意味があるのか判りません。模様はいろいろですが写真を見るとそれなりの傾向があるようです。少し模様の彫りを入れてみました。
着色は難しそうです。ここまで2日間の作業でした。