雨が毎日よく降ります。こんな天気でもオープンガーデンを訪れて下さる方々があるのはありがたいことです。雨続きで十分手入れのできていない庭を見ていただくのは心苦しいという思いがありますが、自然のことなのでやむを得ません。外の作業ができないのでかねて思っていた花の名札を新しいデザインで作ってみることにしました。
始めの頃は木の板でしたが、すぐに文字が読めなくなるのと、木は二年くらいしか持たないこともあってすぐに諦めました。次は市販のものにマジックで書きましたがやはり名前が読めなくなるのと、冬の霜柱で持ち上げられて場所が判らなくなってしまって役に立ちません。文字は鉛筆でそれも濃い4B位で書くと比較的長持ちすることも判りましたがパーフェクトではありません。そこで、オープンガーデンを機に白い塩ビ板を市販品よりも長く切ってそこに小型ドリルで文字を彫刻することにしました。文字の凹みに塗料を無造作に塗り余分な塗料はスクレーバーで削り取って仕上げました。これで文字が消える心配と、霜で倒れる心配もなくなり、名札としてはほぼ完全なものになりました。ところが人の欲望というか、よりよいものを目指す思いというか、春先のまだ葉の茂らない庭では白い樹脂製の名札が目立ってしまいす。そこで、かねてから緑の板にしてみようと思っていたのです。

一番左がこれまでの札です。今回は細長い三角形にしました。この形は材料の利用効率がよいという副産物があります。

彫刻をするドリルの先に付けるビットはいろいろ試してみましたが、いまドリルに装着しているタイプが一番で、他のものは文字を書くにはほとんど役に立ちませんでした。
オープンガーデンで名札を付けているところはとても少ないようです。やはりじゃまというかそんな思いがあるかと思います。私もできればそうしたいのですが、何事もそれに親しむためには名前を知ることから始まると思います。その思いを優先したいと思って名札を付けることを続けています。