今日も天気がいいらしい。この後天気が崩れて、その後も気温が低い予報だ。よい条件のときを逃さないために二日続きの山登りとなった。今回の山は沢渡温泉の先にある古界名山。山名も気になっていたが、岩を巡らした山容も興味を引かれる。
7時50分わが家を出発、現地着8時20分、榛名山より遠い。「これから私有地、進入禁止」の看板の前に犬を散歩させている方がいたので、山登りのために入る許可をいただく。下山後に同じ方にお会いしたので話をすると、ここの山守の方だそうだ。
それにしても「こげえなやま」とはよく付けたものである。私は群馬県人ではないが「こんな山」という意味の方言だろう。実直な群馬県人がこんなユーモアあふれる命名をされるとはうれしいことである。「ほんとうの名前があるのかどうか私は知らないけれど昔からこのあたりではごげえなやまと呼んでいる」ということであった。ご主人なら詳しいことを知っているかも知れないとのことであったが、これ以上の詮索は不要と思った。
山麓からの古界名山
この地形図は書籍「カシミール3D」付属の5万分の一地形図を使用しています。出版社が国土地理院の承認を受けていますのでここでの地形図は二次使用となります。
仙人窟への分岐までの道は整備された快適な道です。
快適な道からの古界名山
仙人窟への道から分かれて古界名山への道に入ると、コースのほとんどは笹の道となる。トレースはわずかで見失いやすいですが、地形と合わせてルートを判断すればそれほど困難ではありません。地形図上にA、Bとありますが、岩壁でコースを遮断されているところです。Aは岩壁の右側基部にきたら、そこから20m下ったところの赤テープを谷側に下り、岩壁基部に沿って尾根上に上がれば容易に岩壁を回避できます。
谷側に下ったところ
岩壁を巻き終わって尾根上から巻道を見下ろす。
巻き終わると急で長い尾根をBまで上がる。この岩壁も大きい。基部までいったら左にほぼ水平にトラバースして尾根に上がる。あとは山頂までまっしぐら。
山頂、ひらがなの標識はもうなかった。登山口から1時間35分
隣の大岩
山頂の肩に戻って国境稜線の山。平標山、仙ノ倉山
白砂山
ナラの巨木
仙人窟へ寄ってみました。高さも奥行きもかなりあります。古い昔のことは知りませんが、江戸時代末期蘭学者高野長英の逃走を助けた吾妻地方の有力者によりここに匿われたという伝承のあるところです。